北高のおひなさま

 今日は3月3日、桃の節句です。

 札幌北高には、女学校の時代から受け継がれているおひなさまがあります。同窓生の皆様の中にも、桃の節句の時には茶室にこのおひなさまが飾られたり、甘酒をいただいたりした記憶のある方がおられるのではないでしょうか。(今は甘酒ではなく、おしるこがふるまわれているそうですが・・・)

 

 このおひなさまは北高の前身である北海道庁立高等女学校の第2代校長を勤められた工藤金彦先生から、在職記念として多額の奨学資金と共に昭和8年に寄贈されたものだそうです。

 北高は昭和40年代に何度か校舎が火災に遭い、木造部分の校舎の大半を焼失したことがありましたが、その際にもおひなさまを収納していた桐箱は表面は焦げ付いたものの中の人形は無傷で残り、無事今に伝えられているとのことです。

 

 今年の桃の節句にも、庁立高女の卒業生の皆様から素敵なお花が届けられました。

 80年以上の長い年月を受け継がれてきたおひなさま、これからも生徒たちの学業の合間のひとときに、春を迎える季節の変わり目を伝える役目を果たしていってほしいと願います。

 

(出典 「北高七十年」創立七十周年校舎新築落成記念誌より)

 

庁立高女の卒業生の方々から贈られたお花とおひなさま
今年の桃の節句に、庁立高女の卒業生の方々から贈られたお花とおひなさま
現在、おひなさまは彩風館の一室に飾られています
現在、おひなさまは彩風館の一室に飾られています
我々の頃は甘酒でしたが、今はおしるこがふるまわれているそうです
我々の頃は甘酒でしたが、今はおしるこがふるまわれているそうです